墓所と供養の形式が変わりゆく横浜の霊園

大都市として発展しながらも、海の風景や緑の丘陵地帯にも恵まれている横浜エリア周辺には、もともと自然の景観を生かした霊園が点在しています。近年人気が高まり、各所に新設されている永代供養墓も、景観の良さにこだわっています。同様に人気の樹木葬区画も新たに設けられるところが増え、樹木だけでなく季節の花々や芝生などできれいに整備されて、イングリッシュガーデンのようになっている霊園もあります。
横浜でも選ぶ人が増えている永代供養墓は、個人としての墓所区画も墓石も持たず、合同の納骨堂や供養塔などに遺骨を納めて、あとの供養や管理を寺院や霊園の管理者が行うといった形式となっています。お墓の外観は、永代供養墓の数だけ違いがあると言えるほど多種多様で、樹木葬として埋葬して永代供養の形を取る形式もあります。

都市部で増えている室内型の墓所

もともと風光明媚な地にあって、樹木が生い茂る公園型の墓地が多かった横浜の郊外エリアでは、樹木葬の人気がいっそう高まっていますが、その傾向と共に都市部では、ニュースタイルの納骨堂など、室内型の墓所が増えています。屋内霊廟や屋内墓苑とも呼ばれています。
これまで近隣に墓所が設けられることがなかった駅前などにも、限られた敷地面積で建てられるビル型の納骨堂にすることで、新設されるようになっています。主要な駅から徒歩圏内で、季節や天候を問わずお参りできることから、遠方への墓参が困難になってきた高齢者にも注目され、先祖代々の墓所を墓じまいしてそちらに改葬するケースも出てきています。かつてはロッカー式の納骨室が並ぶタイプが主流でしたが、最近はICカード等で納骨室を個別に呼び出して、お参りができるようになっている施設が増えています。

富士山の眺望も人気の重要ポイント

樹木が多いながらも木漏れ日が明るく、眺望も開けたところが多い郊外の公園墓地では、新たな樹木葬区画が多く新設されるようになっています。都市部周辺でも、自然派志向の人はビル形式の都市型納骨堂ではなく、樹木葬区画での埋葬や、樹木葬との複合タイプの永代供養墓を選ぶ傾向にあります。変化に富んだ丘陵地帯と魅力的な港や海岸の風景に恵まれている地域だけに、樹木葬や海洋葬といった自然葬への注目度が、もともと高かったと言えます。
終活ブームによって、これまでタブー視されていた葬儀や墓所の準備がむしろ推奨され、希望に叶うところを自分で決めて、エンディングノートに書いておくという人も増えています。その傾向から、見学会を開催する施設も増え、富士山が美しく見えるポイントが多いことから、桜と富士の組み合わせにこだわるなど、さらに趣向が凝らされています。景観の良さを生かした墓所への人気が、いっそう高まってきています。